タクシーが拾えない。

金曜日の日記の予想の結果は「普段しないけど誰かに電話したりする」方でした。
やっぱりつい誰かと話したくなって夜中に長話。
夜中に電話して1時間も話してくれる友達は貴重だな〜。
2人とも本当にありがとうございました。


金曜日の夕方、祖母が亡くなりまして、非常にばたばたした週末だった。
正確には金曜日の夕方にその連絡が来た。
私の祖母なのでもちろんいつ亡くなってもおかしくない年齢ではあったのだけど、
病気をしていたわけではないのでまさに突然の出来事。
ただ、年齢的なこともあってあまり驚かなかった。
こういうときに冷静な自分って重宝だと思いつつもなんだか人として冷たいような。


土曜日の朝の連絡で日曜の午前中に向こう(田舎は長野県なのです)に行くことになり、
結果として土曜日は一日フリーになったので予定通り練習へ。
「見学」でビオラの某氏あらわる!貴重なビオラ
私はというと、約一ヶ月ぶりの練習だったので弾けていたものまで弾けなくなってました(汗)
少ない練習機会だけど、この輪にいると音楽に対する緊張感とウラ弦の緩いムードが心地よい。


練習スタジオは地下でFOMA圏外です。
出てきてメールを受信すると母から今日中に来られないかとのメールが。
えぇーっ。もう17時過ぎてるし、何の用意もしてないし、だいたい今都内だし。
仕方がないので家にいる弟にルートと時間を調べさせ、
渋谷までタクシー乗って渋谷で特急券を買い、急いで帰宅。
最終のあずさに乗ると23時半ごろ岡谷に着くらしいです。
そこから車で40分くらいかかる。
まぁいいや、岡谷からタクシー。と思って無事21時半に八王子であずさに乗りました。
2時間後、数人が岡谷で下車するが、なんとタクシーが1台もいない!!!
思いっきり想定外の出来事です。
タクシー会社に電話してもとにかく車は出てしまっていてないとのこと。
つい3日前に北陸本線の田舎駅に取り残されたと思ったら、
今度は長野県のさびれた駅(最近自動改札になったとのこと)。しかも夜中。
せつないし怖いし、最悪でした。待つしかない。
結局20分以上タクシーを待ち、到着したのは1時くらいだった。
このときほど車で来れば良かったと思ったことはないかも。


翌日の朝は6時半起き。眠い。コーヒーをください、という気分。
夕方までに一連の儀式を終了させ、祖母宅で差し迫ったものをとりあえず片づけ、19時頃出発。
今度は金曜日に親が乗ってきた車がある。23時頃おうちに帰り着きました。疲れた。


それにしても、色々な思索が頭を巡ったのだけど、
ちょうど『西の魔女が死んだ』を読んで数日だった(なんてタイムリーな)こともあって、
亡くなってしまった人の体というのは抜け殻であるという印象が強い。
「オバアチャン ノ タマシイ ダッシュツ ダイセイコウ」なわけである。
この世で自分がやるべきことをほぼやり終えて、少し急ではあったけれど脱出したんだろうな、と。
火葬というのは、骨になったあともいろいろとやるべきことがあって、少し違和感がある。
できれば棺をそのままスモールライトで小さくして人工衛星に乗せて宇宙に飛ばし、
そのうち大気圏に落ちて燃え尽きる(ここは現実の宇宙葬)ということをやりたい。
宇宙に上げる、という行為が「脱出」のメタファーになっている気がするし、
そのままずっと地球を回り続けるのでは抜け殻であるという理解と矛盾すると思うので
最終的に地球に降る流れ星になる、というのはなんだか良い話っぽくはないだろうか。
問題があるとすればスモールライトの部分で、
ここをクリアできないから結局現実の宇宙葬も骨だか灰の一部をカプセルに入れて放出するのよね。
そういう「理想の埋葬」についてと、あとは宗教のこと。
私のイメージではどちらかといえば「フランダースの犬」の最後みたいに、
死ぬとすぐにエンジェルちゃんが魂を引っ張り上げてくれる感じがあるのだが、
仏教においては極楽浄土までってけっこう長い道のりらしい。
なんで死んでまでそんな苦労を、と思ってしまう。
私は「フランダースの犬」形式がいいし、
既に仏式で葬儀をした祖母はまだ極楽に到着していないというのも私の理解と異なっていて嫌。
私の中だけでも「フランダースの犬」形式ということにしておこうと思う。


現実的には、たまたま連休中でしかも旅行先でなくて良かった。
この連休、一日予定がないのは3日と7日だけのはずだったのでものすごいタイミングです。
会社には忌引きをお願いして休みを動かしたりして、ちょうど予定と同じく水曜日までお休み。
出勤するやいなや催しだなぁ。
某広告代理店がミスをしたためこちらの仕事が増えている。ひどい。


『フラッタ・リンツ・ライフ』を読んでしまうのがなんとなく怖くてまだ半分。
これから寝るまでの間に読もう。
このシリーズは本当に装幀が綺麗。
フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life