上野に行く。

職場で「行きたい」という話をしてたらなんと招待券をもらったので
これ幸いとタダで見に行ってきました。
その1が西洋美術館のラ・トゥール展で、
その2が東京都美術館アール・デコ展。
上野の美術館に行くのはすごく久しぶり。マティス展行けなかったし。
ラ・トゥールという人を私は知らなかったのだけど、
噂によると日本でラ・トゥール展やることなんてもうないかも!とのこと。
光の扱い方と描写のリアリズムに特徴があるらしく、
中でも「荒野の洗礼者聖ヨハネ」と「書物のあるマグダラのマリア」が印象的だった。
再発見された画家というだけあって確かに人物の描き方がすごくモダン。
そのあと見たアール・デコ展でのレンピッカの絵に似ていると思った。
肌の感じとかある意味象徴的なところとか。
上記の2点は、私の中で特にその傾向が強くて、そして一番神聖な雰囲気がした。
描き方がシンプルだからこそ描かれた人物の深い精神性がわかるような気分になった。
とにかく知らないことづくしだったので、人気はなかったようだけど
途中に置かれた他作者のエッチングとか歴史の説明とかも面白かったですよ。


雲行きの怪しくなる中、アール・デコ展へ移動。
アール・デコがいろんな国の文化の影響を受けて生まれたということが一応わかる構成。
興味深い展示品はいろいろあったのだけど、
1938年の日本の国鉄のポスターと、漆を使った様々な家具などが面白い。
塗りのチェスト?違い棚?はミッドセンチュリーの家具っぽかったな。
あんなのがお部屋にあったらすこぶるお洒落に違いない。
後塵を拝したイギリスが30年代にがんばって作った家具も良かった。
初期の頃のものはやはりアール・ヌーヴォーの影響がまだあって
なんとなくデコラティブな感じがするので30年代の作品が好きです。
ラリックも良いのだが、ガラスは1点物の方が素敵。


出てきたら雨がしとしと降っていました。
渋谷まで行って、ヤマハで楽譜を買って、帰宅。
途中マークシティでピアス買いそうになった(汗)
この前買ったばっかりだからまた今度。