食器の用途。

もちろんある程度の常識の範囲内でその用途は分類可能です。
「汁物」とか「煮物」とか「丼もの」とか。
だけど日常生活に於いて和洋折衷が浸透している今現在、
割烹・懐石の世界でもない日常のお食事で器に用途を絞り込む必要があるのだろうか。
私はないと思う。
だからメーカーでも「いろいろに使える器」を提案してくるのだし、
実際家で作る料理は和洋中どれもありだし。
しかしまだまだ日本には「器の用途を絞りたい人たち」が存在する。
今日とある小丼に対して「これは鉄火丼には使えないでしょう?」と聞いてきた人がいた。
私は本当になんでこれを鉄火丼にしてはいけないのかわからなくて
久しぶりにお客様の前で言葉が出なくなった。
彼女はほかにもいろいろと聞いてきて、
けれどもそれらの質問は私にとってあまりにも意味のない質問で、
大変答えに窮するものが多かった。苦労しました。
販売員としてお客様のイマジネーションのお手伝いはしたいけれど、
そこに堅い先入観があるならば人に聞く意味はないんじゃなかろうか。
女の人にありがちな「同意による安心感」が欲しいのだろうか。
うーーん、そうかもしれない。
ただ、そういったお客様に対して私も失敗するかもしれないけれど
ある意味私の接客能力向上のための勉強に使わせていただいている面も。
いろいろ聞かれるということはそれだけコンサルティングセールスの力が必要な訳なので。


今日はネタは面白いのに文章と内容があまりに薄くて腹が立ってくる本を読んだ。
新聞記者とかジャーナリストという人々の扇情的で思いこみの激しい部分が嫌い。
自分の考えに対して客観性を持ちなよ、と言いたい。
そして読者をバカにするな、とも言いたい。