東京ー昭和の記憶ー

http://www.dagashi.org/tokyo/index.html
「昭和」といっても流行りの30年代ではありません。
1980年代の東京の姿と現在の同じ場所の写真を対比できるサイト。
私は当時目黒に住んで目白に通っていたので
恵比寿だの甲州街道だのというところは生活圏すぐ近くだったはず。
とはいえ、幼稚園か小学校低学年のときのことなので
細かいことは覚えていません。
そんなあやふやな記憶をがんばって引っ張り出してみたら
少し思い出してきた。


・建物が低層だった。
→10階以上のビルって高層だった。
 当時住んでいたマンションが15階以上あって、
 視界を邪魔するものはほとんどなかったな。
 うちの窓からの方向だと浜松町の世界貿易センタービルくらい。
・恵比寿のビール工場
→再開発事業に伴って、営業していたビール工場が閉鎖に。
 一般の人向け見学会が行われて、行きました。
 なんだか汚い建物だし、ビールくさかったー。
 今のガーデンプレイス
・都バス
→現役の緑と白のカラーがもちろん多かったのだけど、
 ほんのときどき「黄色と赤」という派手な色あわせのバスが来た。
 当時既に古かったんだと思うけど、
 それが来るとなんとなく当たったような外れたような気分になったなぁ。
・新宿
→サイトの写真にある南口〜東口はまったく記憶なし。
 新宿と言えば西口。このあたりはあまり変わらないけど、
 都庁もパークハイアットもまだなかった。
 中央公園は今よりずっと安全で、日曜日はわいわい遊んだりしてました。


確かに20年も前のことで変わるのは当たり前だし、悪いこととは思わない。
ショックなのは、こういう風景を覚えてることですよ。
もはや若くないんだ・・・。
いや、若いかもしれないけどコドモじゃないのね(当たり前)。


この前庭園美術館に行こうと目黒で電車を降りて振り返ると
少し前に営業を終了したすごーく汚い都バスの営業所が見えた。
あー、そういえばこれあったなー。当時から異彩を放つくらい古かったなー。
ということを思い出した。
同窓の方々だけにわかりやすくて申し訳ない表現だけど、
大学の7号館的建築。あれのとっても小さいの、という感じ。
20数年前でさえそうだったのに、
今は隣に目黒線の大きな駅が並び、向かいにはアトレ。
最近まで使ってたというのが不思議なくらい。


不思議なことに、新しいものが建つと以前そこに何があったかって
思い出せないことが多い。
都市ってそうやってどんどん変化していくのが
なんだか生き物っぽくて、無機なのに有機的で
面白いなぁ、と思う。