おろしや国酔夢譚

おろしや国酔夢譚

おろしや国酔夢譚

という昔映画にもなってはやった本を今頃読みました。
太夫の頭の良さと適応性に感服です。
他社の観察という冷静な視点と
人の縁というウェットな部分を非常に大切にする点と、
その両者のバランスがとても良く、
陰ながらいつも努力を重ね、
人前では仲間の意識を同じ方向に持って行く工夫をし、
余裕がない中でほかの人にはできないことをしているって
ない余裕を生む努力をしているかどうかと意識の持ちようだと思った。
太夫だって全然完璧ではなく、
むしろ「指示待ち」の状態になることも少なくない。
その状況を自分なりにどう料理するか、それに長けている人だと感じた。
この本はたぶんとても有名だけど、私としては今読んでよかった。
中学生くらいで読んでも、現実描写に目がいってしまって
普遍的な意識には気がつかないかもしれないなぁと思いました。
昔から完璧主義の割に適当なのでバランスを重視する派なのだが、
最近特にバランスの取り方の重要性を説かれているため
そういうところが特に自分の中で意識の遡上に上ってきたのかも。