帰ってきたよ。

諏訪内はさすがでしたー。
鋭い安心感。
あとオケが良かった。なかなかどっしりした音を響かせる。


夕飯を食べて、9時から井上道義の第9。
ロワール管弦楽団はいかにもフランスのオケという感じで、
つまり繊細な響きはきれいだけどなんとなくまとまりがなくて重い部分がうまくない。
それで第9なので、1楽章&2楽章はちょっと大丈夫?という感じがした。
しかし、3楽章が白眉!第9の3楽章ってこんないい曲だったかしら。感動です。
そしてコラールの4楽章。
合唱が晋友会だというのは知っていたけれど、ステージに知り合いがいるとは思いませんでした。
しかも3人も。
4楽章は指揮者が良かった。
もちろん井上道義はずっと良かったのだけれど、4楽章は本領発揮。
最後はスタンディングオベーションだった♪


この企画がいいなと感じたのは、会場に来ていた人たちが老若男女多彩だったこと。
クラシックのコンサートに行くといつもは高齢の方と音楽オタクが大多数を占めていて
その状況がさらに加速を招くというスパイラルだということは憂慮していたのだけど、
今日のような気軽な(安い・短い・イベントいろいろ)しかし良質のコンサートなら
いろんなお客さんが呼べるわけです。
それが実証されたような気がする。
こういう新しい客層を開拓できるイベントってその人々の多彩さが面白い。
やっぱり私は「大きな箱がソフトの魅力によっていろんな人であふれる光景」が好きなんだと思う。
活気があるというか命が吹き込まれるというか。